コンユウメモ @kon_yu

作ったガラクタとか、旅行とかの話

扁桃腺を手術して取ってきた 費やした時間や費用と思い出の記録

扁桃腺を腫らして発熱するタイプの風邪をひく人はかなりの数がいる。喉から風邪をひくというやつだ。

そういうオレもそのタイプの一人で、季節の変わり目に仕事が立て込んだり、飲み会が多かったりすると扁桃腺を腫らして風邪を引いてしまう。

そんなオレが去年の12月に扁桃腺、正確には口蓋扁桃を切除するため入院をした記録を忘れないうちに残しておくことにした。

人生初入院だったので色々興味深かった。

【追記】手術して半年経過したので、その後の結果を後半に記載している。

扁桃腺を腫らして風邪をひくパターン

寒暖差の激しい季節の変わり目に扁桃腺を腫らして風邪を引きやすく毎年4回前後必ず風邪を引いてしまう。

普段は手洗いうがいや、体調に気をつけているのにちょっと仕事が忙しかったりちょっとした油断をすると喉に違和感が出る。

喉に違和感が出たらもう手遅れで、いまさらのど飴を舐めても、うがいをしてももうダメだ。

次の日から熱が出る38度に届かないくらい熱が出て、1〜2日仕事を休むハメになる。

子供の頃はもっと高熱が出たりしていた。大人になって高熱が出るということはなくなっていた。そう去年の7月までは。

手術の動機

扁桃腺を腫らすたびに手術しようかな、どうしようかなとWebで調べていた。先に書いたように大人になってからはそんなに重篤な症状にならなかったので、いまじゃなくていいかと先延ばしにしてしまっていた。

そんな2017年の7月、10年以上ぶりにガッツリ扁桃腺を腫らして、3日間連続で抗生物質入りの点滴を打たねばなら無いほど体調を崩してしまった。

毎度毎度扁桃腺を腫らすたびに手術しようと心に誓うが、症状が改善して数週間も過ぎるとすっかりその誓いを忘れてしまう。

この病院に通っているうちに手術の話を勧めてしまわないと、また先延ばししてしまうだろう予測できた。

なので、病院の先生に症状が回復する前に医師へ口蓋扁桃を切除する手術をしたい旨を伝えた。

それに現在会社員ではなく、フリーランスのソフトウェアエンジニアなので有給休暇など無く。休むと露骨に収入が減る。3、4日休むとガツンと減る。

休むときは遊ぶときや旅行するときなど、自分が休むと決めたときだけ休みたい。体調不良という理由で休みなんて出来るだけしたくないのだ

手術の予約から実施まで

扁桃腺を除去する手術は1時間ぐらいので簡単なものなのだが、手術は全身麻酔で行い入院日数はオレが入院した病院は9日間必要だった。

7月病院に行き、12月に入院日すると決めた。 入院する日は病院との調整が必要で、この日とこちら側からダイレクトに指定することはできない。 もっと早くできたけれども仕事の調整がし易いように期間をあけるようにした。

11月入って入院前に喉の様子や、麻酔の検査、肺活量の検査などをした。

12月1日に高額療養費制度の手続きを役所で行った。結局入院費諸々この上限を超えなかったので結果的に意味はなかった。

術前から退院までの生活

入院中は食事をインスタグラムにアップして記録してきたので、食事の写真とともに振り返る

初日普通のご飯

この日は余裕。昼ごはんは普通の病院食で、夜は経口補水液OS-1のみ。

1日目 普通食 #入院スタグラム

1日目夕食 食事抜き #入院スタグラム

2日目

朝は経口補水液のみ。術後は点滴のみ。

入院2日目この日は点滴のみ 点滴も盛れるフィルタアプリはFoodie #入院スタグラム

手術は昼頃開始、テレビで見た通りに台車の付いた担架のようなストレッチャーで運ばれて、これまたテレビドラマで見たような手術室に入った。

全身麻酔については、麻酔を打たれて効き具合を確認する会話をしていたなと思ったら、手術が終了していた。

術後に、執刀した医者に切除した扁桃腺を見せられて破棄するか聞かれたような気がするが、麻酔で朦朧としていたので夢現の出来事のようだった。

気がついたら病室に居て酸素マスクをつけられたり処置がされていた。まだぼんやりしていてた。

術後すぐは酸素マスク、点滴がつけられていた。それに両ふくらはぎに空気圧で定期的に圧迫する謎の装置がつけられていた。 各装備は少しずつ外されていくことになる。

酸素マスクは術後1時間ほどで外された。

ふくらはぎにつけられた謎の装置はエコノミー症候群を防ぐための装置と説明された気がする。それにしてもものすごく邪魔くさかった。 夜中になってやっと外された。

術後すぐの点滴はとりはずされ、日中のうちに点滴を打ちやすいように点滴用の針を腕に固定されチューブが取外し可能なアダプタのようなものが取り付けられた。

尿瓶が渡されて、これにおしっこをしなさいとナースに言われていた。

夜中になり何度もナースに「おしっこは出ましたか」と聞かれるが、全然出でない。 何度目かの「おしっこは出ましたか」の後に尿瓶で出なかったらカテーテルを挿入されると言われる。尿瓶でおしっこをしないと、自分でトイレに行ってはいけないのだ。

ぜんぜんおしっこが出る気配はないが、カテーテル挿入されるのは勘弁願いたい。 尿瓶のやり方もよくわかんなかったので、ベッドの上で正座した状態から尿瓶に挿入しておしっこを無理やりした。一度出てしまえばジャンジャン出た。

後にググったらオレが下やり方でも正しいらしい。寝ている状態でする方法もあるようだが体が動くなら上述のほうがやりやすかろう。

手術当日は朝方まで全然寝られなかった。熱が出て唾を飲み込むのがものすごく辛い。

ちょうど扁桃腺が腫れて熱を出して一番辛い時に似ている。逆にいえばそれ以上辛くはないので、扁桃腺を腫らすタイプの人には想像できる辛さだろう。

風邪を引いていない状態から一転して喉が腫れて熱が出た状態になり、おまけにベッドから出られなく不自由で、手術したことを後悔したが後の祭りである。 もう後は順調に回復するのを待つしか無いのだ。

3日目4日目 

3日から食事が支給される、五分粥という普通のお粥よりゆるいおかゆが出てきた。

入院3日目 五分粥 #入院スタグラム

おかゆ以外のおかずは普通の食事と一緒で特別柔らかいとわけでもないため、3日目はおかゆ以外のおかず殆ど食べられなかった。 おかゆぐらいしか食うものがないので「ごはんですよ」を買ってきてもらって耐えしのいでいた。

このとき熱は37〜38度台、まだ喉がかなり腫れていてつばを飲み込むのも辛い状態だった。

術後から3日目までは活字も全然頭に入ってこないので、Kindleのセールでゴールデンカムイをセットで買って読んでいた。 オレが北海道出身なのもあるし、去年函館にある北方民族資料館をみたりアイヌのことを知っていたのもありかなり面白かった。

ゴールデンカムイ コミック 1-13巻セット

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4日目にはようやく活字が頭に入ってきた。雑誌Wiredの最後の号を読んでいた。

よく入院している人が点滴をぶら下がっているキャスター付きの支柱を引き回してトイレに行っていてた。

4日目あたりはだいぶ調子が良くなったと思っていた。けれどもトイレで自分の姿を鏡で見るとまだ顔色が悪くて唇が紫色だった。

5日目6日目

食事のお粥が普通のお粥(全粥)になった。

入院5日目 全粥 #入院スタグラム

腕に固定されていた点滴が外れて、錠剤の薬を飲む様になる。これでだいぶ自由度が上がった。

まだ微熱が有って、活字は読めるが、ちょっとしたプログラム以外はほとんど書けなかった。

このときmacの電源を抜くと盗難防止用のプログラムが発動する様にしてみたりした。

konyu.hatenablog.com

7日目8日目

食事が白米になった。まだお粥じゃないと飲み込むとき辛かった。おかゆ生活が長かったのでご飯がすごく硬く感じた。

入院7日目 白米 #入院スタグラム

7日目にしてやっとシャワーが使えるように許可が降りた。

ほぼ平熱か37度程度に落ち着いてきて、顔色もだいぶ良くなった。 少しプログラムが書けるようになった。

オレより後に入院してきた同室のおっさんが慣れてきたのがカジュアルにでかい屁をするようになってきた。

7日目辺りでもう退院してもいいんじゃねぇのと思っていた。おっさんの屁もデカイことだし。

9日目

退院。朝ごはんだけ食べて退院の手続き。

入院9日目 退院!お世話様 #入院スタグラム

退院後の生活について指示を受けた。次の診察までは唐揚げ、揚げ物など固くて喉の傷を痛めるもの禁止。また水分が必要で喉に張り付く食パンなども禁止。 辛いものと酒も禁止。

基本的にベッドにずっと寝ているので、持病の腰痛が悪化してしまった。 病院のベッドの上で整体を予約して退院後すぐに整体に行った。現在も整骨院に通いつめている。

退院から数日

退院直前になると元気いっぱいだと思っていたが外を歩くとまだ調子が悪く、退院後2日ほど仕事を休んだ。

なので合計11日間休んで9営業日仕事を休んでいることになる。なかなかの痛手だ。有給休暇のある正社員様を羨ましく思った。

退院から10日後

退院後の検査を受けた。

検査の結果は良好で、禁止されていた食べ物と酒が解禁された。

解禁されたのですぐにアホほど辛いでおなじみの蒙古タンメン中本で北極ラーメンを食べてきた。 頭の悪い食べ物だなぁと思いがらも食べてしまう不思議なラーメン。

1日のタイムスケジュール

  • 朝6時起床の放送
  • 7時頃検温
  • 8時頃朝食
  • 午前中 体を拭く温かいタオルの支給、またはシャワーの許可が降りたらシャワー
  • 午前中の検診
  • 12時頃昼食
  • 13時頃検温
  • 18時頃夕食
  • 19時頃検温
  • 21時就寝

基本的に自室のベッドに居なければならないので暇。かと言って元気いっぱいというワケでもないのでなかなか辛い。

眠れないときは睡眠導入剤をもらっていた。これはもらえることがわかってからほぼ毎日受け取っていた。

6人部屋の病室でずっとベッドに居る場合は全然寝られなかった。 旅行の際は2段ベッドの安宿なんかで平気で寝られるから平気かと思ったけど、 それは旅行で歩き回って疲れているから寝られているのであって、一日中ベッドに居る状況では全然寝られなかった。

今回の費用

  • 事前の検査最初と、入院直前の検査2回: それぞれ5000円ぐらい
  • 入院時の費用: 8万円代後半

合わせて10万円に届かない程度だった。これで扁桃腺から熱を出して風邪を引かないと思えば安い投資だ。もっと早く受けていればよかった。

入院後の状態

  • せっかく習慣化していた筋トレと英語の多読が止まってしまった。やっと年末に再開している
  • 食べないと痩せる。筋トレしても痩せないけど入院したら痩せた
  • 退院して酒を飲んだら痩せた分が戻った
  • 扁桃腺を取った話をすると、子供の頃に取ったという人にけっこう会った

入院していると周りは病人ばっかりなのを見ると健康はとても大事で優先度高。どんな急ぎの仕事よりも最優先。

太っている人は気をつけたほうが良いよほんとに、入院するの辛いよ。不摂生がたたって入院している人は本当にダメ人間感があった。

扁桃腺を取って良かったかどうか

術後1ヶ月経った今のところ扁桃腺が腫れて熱を出すということは起こっていない。 季節の変わり目に忙しかったり飲み会が続いたりして、いつも風邪を引くような状況にしても風邪を引かなければ扁桃腺を取った価値があったことを証明できるのだろうか。

あえて自分を不健康な方向に持っていって風邪を引かないかどうか試してみるのは嫌だし、これで風邪を引いてしまったらこの入院生活は一体何だったのだとなってしまう。

ひとまず季節の変わり目に風邪を引かないように心配しながら生活しなくて良くなったのは大変嬉しい。 冬から春、春から夏にかけてどうなるか経過観察していきたい。

季節の変わり目に風邪をひいて調子を悪くして全快になるまで3日間として、年間12日体調が悪い状態になっていたものが、これからは年間0日になる(はず)ので費用対効果は高い。

【追記】術後半年たってどうだったか

みんなも気になるその後扁桃腺を腫らして風邪を引いたかどうかだろう。 冬から春、春から夏にかけての季節の変わり目は扁桃腺を腫らせてしまっていたが今回は乗り切った。これと言って喉に気をつけるなどしなくても扁桃腺を腫らすことがなかった。

それでも一回風を引いた

それでもやっぱり喉から風邪を引くことはあった。1度だけ喉から風邪を引いてしまった。しかしいつも痛くなる扁桃腺ではなくてもう少し奥のほうが痛くなり、「ああ、これが一般的に言う喉から風邪をひくというので痛くなるところなのだな」という感想を持った。

風邪をひくリスクはどれくらい軽減したのか

風邪の引きやすさ自体は体感的には1/10ぐらいになった。扁桃腺が腫れて辛いということがなくなっただけで普通の風邪は引く。一般人の風邪の引きやすさのレベルになっただけなんだけど、普通の人はこんなにも風邪を引かないのか感動すら覚える。感覚的にはかなりの健康体になった感じがする。

入院生活で持って来といてよかったものリスト

ノイズキャンセリングヘッドホン

相部屋で入院する場合は、人の音が気になる。普段気にしない人でもずっといるとうんざりしてくるよ。個室だとしても病院の廊下は色んな人が通るので結構うるさい。そこでノイズキャンセリングヘッドホンの登場だ

オレが使っていたのはこのBoseのQC35。細かい設定がなくて楽で良い。ワイヤレスだから寝ながらでも使えるし、最近のワイヤレスは音質も全然良い これの最新バージョンはこちら

SonyのWH-1000XM3が2018年10月に発売されていてノイズキャンセリングの性能がバグ上がりしていたのでこっちを書い直した。

高性能耳栓

ノイズキャンセリングヘッドホンでに加えて耳栓プラスして防御力をあげよう。 飛行機にのるときに近くに赤ちゃんが乗って泣いてても耳栓とノイズキャンセリングヘッドホンがあれば気にならないレベルになる

MOLDEX 使い捨て耳栓 コード無し 6620 Goin'Green 10ペアパック

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ごはんですよ

入院初期のおかゆしか食えないときの強い味方。 固形分がないので飲み込みやすい。

桃屋 ごはんですよ! 大壜 180g

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【今年もうっかり作っちまったぜクソアプリ!】軽量!リアルタイムで股間モザイク処理

ハッピークリスマス キョウコ ハッピークリスマス ジュリアン So this is Xmas

やあみんなクソアプリ Advent Calendar 2017 - Qiitaの25日目のトリの記事だよ!

概要

  • OpenCVを用いた画像認識で股間にリアルタイムでモザイクをかけるアート作品作成した
  • 本手法は以前Kinectを使って作成したものと違いRGBカメラのみで実現できるところに優位性がある
  • Kinectと同様に人体のボーンを取れるOpenPoseはハイパフォーマンスのマシンを必要とするが本手法はOpenCVの顔認識機能のみで実装されており低スペックなマシンでも実行できる
  • 小難しく書いているけど要は「チンチンにリアルタイムにモザイクをかけたよ」という話である
    • こんな感じでチンチンにモザイクがかかるよ!

実際のチンチンにモザイクがかかった画像

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従来手法

2010年、マイクロソフトからKinectという画期的なデバイスが発売された。 KinectはRGBカメラと距離カメラから、複数の人間を認識して体の主要な部位の座標(ボーン)を取得することができる。 このデバイスの登場で、ラップトップでもボーンを取得するのが用意になり、Processingや各種言語で利用できた。

このKinectのボーンを取得できる機能を利用して、2014年に股間にリアルタイムでモザイクをかけるというメディアアート作品を発表した(あくまでアートである) realtime_crotch_mozaiq

前述の通りKinectは体の関節などの各部位の点を取得できる。 Kinectで股間領域を特定する場合、股間そのもの位置は取得できないためヘソの位置、両足の付け根付近の位置から股間領域を計算しモザイク処理をした。

Kinectを用いた股間領域特定手法の概念図

今回提案するOpenCVで顔認識を用いた手法

残念なことにKinect自体はディスコンになってしまった。画像のみでボーンを取得できるものライブラリが現れた。今年2017はRGBカメラとディープラーニングを用いて人間の体の座標を取得できる OpenPoseというものが発表された。 OpenPoseは高性能であるが、マシンパワーを必要とするし、環境構築に時間的、費用的なコストがかかる。

そこでもっと簡易に、OpenPoseを使うこと無く、股間を位置を推定しモザイクをかける方法を考案した。

システム構成

  • OpenCV3
  • Python3
  • MacBook Pro搭載のフロントカメラ

OpenCVRuby用のライブラリはOpenCVは2系までしか対応しておらず。Processingも2系しか対応していなかった。

こういうのは最近はPythonの方が環境構築が楽だ

提案手法詳細

従来からあるOpenCVの顔認識機能はかなり低コストに画面上の顔領域のピクセル位置を取得することができる。

また顔の領域の鉛直線下方にあるのはあらゆる人種においてもで自明である。しかし、ある程度の位置は絞れても、顔の大きさと胴体の長さは人種、年齢などによってブレが大きい。

ある程度の汎用性を持たせつつ、股間領域を推定する方法は無いだろうか?

先日東京大学暦本研究室のオープンハウスを見学した際に、ある大学院生の研究の実装方法がこの問題を解決するヒントとなった。

その実装方法とは人間が正面を向いているか下を向いているの判定を頭の領域の中から髪の毛の黒い領域の割合で決めているというものだった。黒い領域が多ければ下を向いていると判定する。

「これだ!」天啓が降りてきた。

少なくとも多くのアジア人の大人が持っている股間付近の黒いもの、そう陰毛である。

つまり顔の位置から鉛直方向にある程度下の領域から、黒っぽい色を探し出し、そこから下方の一定領域が股間領域であると推定できる。

画像からある色の領域を二値化するコマンドがあるので陰毛の座標探すのは容易である。 黒い領域を取り出した際に、下記画像のように白い領域の用に白(255)となる

黒のフリースを着た胸から上の画像

プログラムの概要

このような処理をループ処理することにより股間にモザイクをかける処理を実装している

  1. カメラから画像を取得する
  2. 画像から顔認識する
  3. 画像から黒い領域を取得する
  4. 顔の位置から下方向にある程度幅をもたせた探索領域を部分領域(Region of Interest)で取得する
  5. 探索領域にある黒い領域のピクセル位置から判断し陰毛領域を取得する
  6. 陰毛領域から一定サイズの四角い領域をモザイク処理する

OpenCVの顔認識機能を用いた股間領域特定手法の概念図

デモ動画

リアルに股間丸出しででも動画を取ったけれども、あまりにもリアルだったので、 黒いモバイルバッテリーで試したデモ動画をアップした(リアルバージョンは実際にオレに会ったら見せるよ)

ソースコード

github.com

今年も無駄に一生懸命作ってしまった。やっぱり技術は無駄遣いしてなんぼだよね。そうは思わないかい?

今回参考にした書籍たち

画像処理・機械学習プログラミング OpenCV 3対応

画像処理・機械学習プログラミング OpenCV 3対応

【羽田・成田空港からわずか5時間】フルスタックエンジニアのワイが深圳の魅力を語り尽くす

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この記事の目的

【羽田・成田空港からわずか5時間】Android / iOS エンジニアのワイが深圳の魅力を語り尽くすで友人の平野くんが、旅慣れていない人が香港経由で深センに行く方法を書いてくれている。

平野くんの丁寧な記事は大変ありがたい、しかしもっといい加減に準備しても深センぐらいいけるっしょと言うことで ここはひとつ旅慣れている人向けの記事を書いてみようと思った次第である。

本文の見出しは全て先の平野くんの記事を真似して書いている。 平野くんは大学からの友達だし、先日も一緒にMaker Faire Shenzhenを見に一緒に深センに行ったんだから許してくれるだろう(許可は取ってない)

Maker Faire ShenzhenのテーマはMakers Go Proというのが深センらしい f:id:kon_yu:20171110163006j:plain

この記事で解説すること

  • ガッツと気合でなんとかなるということ
  • 困ったときは地元の人のお世話になろう
  • 逆に日本に来た旅行者に積極的に助けてあげよう

この記事で解説しないこと

  • 細かい旅行の仕方

深圳とは

  • 計画都市
  • ハードウェアスタートアップの楽園
  • 世界遺産はないので、スマフォを使った中華サービスやメイカーなどの文脈に興味がないとすぐ飽きるだろう
  • 基本すんげぇ都会で「洗練された中国みたいな街」がたくさんあり驚く
  • 深セン羅湖商業城は相変わらず偽ブランド品をしこたま売っているし店員がしつこくて安心する
  • 三和ゴッドな人々のいる辺りの治安は全然良い、横浜の寿町の方がオラついてる
  • 後はググれ(香港超えたらGoogleつながらないからホテルのWifiなどでつなぐ場合は百度かBeingを使うが良い)

相変わらずしつこい店員がいる羅湖商業城 f:id:kon_yu:20171210150750p:plain

中国の山谷でおなじみの三和ゴッド f:id:kon_yu:20171015121249j:plain

準備

パスポート

とりましょう。

10年有効なパスポートを使っていて、羅湖のイミグレで8年目のオレが通ると偉い人に再度確認された。 2回とも女性だった。女性の職員の方が真面目に職務をしてるのだろうか。

ビザ

香港、中国とも2週間ぐらいの滞在はビザを取得しないで問題なし。 イミグレでにこやかに挨拶して、通過の際に言うシェイシェイの練習をしましょう。

飛行機の予約

スカイスキャナーで適当に安い便を予約しましょう。 深セン空港に行くより香港行きのほうが便数も多くて安い

ホテルの予約

Booking.comやAgodaで取れる。Agodaの方が休め 2000円ぐらいからダブルベッドルーム。 YMCAとかもありドミトリーだと1000円ぐらいで泊まれる。 安宿街が密集しているエリアがあるわけではないのでドミトリーに泊まりたい場合はWebで予約するほうがいいかな。

とりあえず新しい街についたら安宿街の場所をそこら辺の人に聞いて直行するというような旅慣れてる人がやる作戦が使えないのだ。

外国人が泊まれないホテルがあったりするらしいが、とりあえず飛び込んでみて断られてみるのも旅の醍醐味。 そういえば2010年ぐらいにイミグレ出てすぐの羅湖あたりのホテルに飛び込みで泊まったことがあるので、イミグレ周辺は外国人宿泊可能なホテルが多いかもしれない。

三和ゴッドな人々のいる辺りにある安宿の看板、香港のチョンキンマンションより雑 f:id:kon_yu:20171015121944j:plain

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SIM

Simは買ったほうがいい、全然中国本土は英語通じないの。なのでマップアプリと翻訳アプリは使えるようにしてきたい。 英語はホテルだとぎり通じる。レストランは通じない。羅湖のイミグレ出てすぐの高級なレストラン以外はイングリッシュメニューもない

香港空港でSimは買えるのでそこら辺を歩いている職員やインフォメーションカウンターの人にどこで買えるか聞いて トラベルSimを買おう

スマフォが広まったおかげで旅行が便利になったよねー。 数年間は海外旅行に行ったらWifi使えるカフェを探したりする必要があったが、 現在はトラベルSimでどこでも接続できるようになって便利だよね。

SIMフリーの携帯電話

これはいる。適当にAmazonとかじゃんぱらとかで買おう

海外キャッシングが可能なクレジットカード

キャッシングのほうが日本円から中国元にするより安いよね。イミグレ出てすぐの中国銀行のATMならだいたい下ろせる。 イミグレ出て普通の街に行くとVISA、Masterが使えなくなる。

[2020年アップデート] 中国の二大決済サービスの一つAlipayでTourist passという機能がついて、クレカで中国の電子決済の機能が使えるようになった。 2019年に深センに行った際はこの機能を使いまくった。

www.chinatours.com

アプリケーション

スマフォのキーボードで簡体語の手書き入力を追加しておこう。コレやっとかないと後述する地図で場所の入力ができないぞ

WeChatいれて、WeChat payを使えるようにしましょう。 ホテルのレセプションで数百元渡して自分のアカウントに送ってもらうおう。やり方とかはホテルの人に聞けば大丈夫。

とここまで書いたが、別に無くても余裕で現金で旅行ぐらいはできるから心配しなくていい。 中国国内は多分中国のカードしか使えなくて、VisaやMasterカードが使えないから、手持ちが足りなかったらカードで払う作戦が使えないのだ

地図アプリは僕らの相棒Google MapがGoogleが中国撤退したのでマップが古いらしい。 高德地図を入れましょう。百度地図もあるが高德地図の方が正確だと聞いたことがある。

Google翻訳アプリ、これは英語が通じない中国本土での翻訳コンニャク。

他にもWechatで会話している中国人と友だちになると会話のウインドウで本体の言語設定に翻訳してくれる機能がある。 WeChatの方の翻訳性能はいまいちなのでGoogle翻訳アプリを入れておくほうがいいかなぁ

Mobikeの登録

シェアリングMobikeは日本でアクティベーションすると中国でも使えるので入れると良い。 自転車で街を走ると、いちいちタクシーに乗ったり地下鉄に乗るより2,3駅なら自転車に乗った方が楽しい。

街の大きさがわかるし。オレはいつも海外旅行に行ったらチャリンコを借りる。 歩道橋の手前で乗り捨てて、渡ったらまた違う自転車に乗る感覚はおもしろい。GTAのようなゲームをリアルでしている感覚だ。

反対方向からくる自転車とすれ違う際には右に避けるのが良い。だいたい中国人は右に避ける。 おそらく車が右側通行なのそういう感覚になるのだろう。オレが逆にとっさに左に避けようとしてしまう傾向も日本が左側通行だからだろう。 こういう小さい発見は日本にいるだけでは気づかないので面白い。

あとライトがついてないので暗くなるとめっちゃ怖い。

程度のいいMobike(程度の悪いやつはブレーキの効きが悪かったり、ハンドルが曲がってるので注意なんだぜ) f:id:kon_yu:20171112093951j:plain

紙とペン

筆談や買い物をする際の値段交渉に使う。 図もサッて書けるし。アナログ最強説。

覚えておくと便利な中国語(いい加減な人向け)

シェイシェイとニーハオは基本として

食事の後のお会計を頼むマイダン

無いを表すメイヨー 中国人はすぐメイヨーっていうので食い下がってもメイヨーが連発されたらマジでないので諦めましょう)

WeChat payで支払いたいときは、WeChatを開いたスマフォを見せながらウェイシンというと通じる。

何かしてもらったら心からシェイシェイと言いましょう

日本を出発する

自動化ゲートを使うと楽しい。是非登録しておこう。

香港に着いたら

空港についてら、Mainlandって書いてる看板に従うと深セン行きのフェリーに乗れる。コレに乗ると香港に入国すること無く深センにいける。

この間香港空港からフェリーで深センに行ったらフェリーターミナルのATMが全部しまっていて手元に中国元が無かったら詰んでるところだった。 なので空港で中国元をゲットしておこう。

ATMで中国元を下ろせるっぽい。ただし中国元が下ろせるATMが空港内で見つからない可能性もあるので、空港内にたくさんあるレートの悪い両替所で現金でも両替できるよう日本円もいくらか用意しておこう。

香港に入国してたら深センに行く場合は、インフォメーションカウンターで聞いてみよう。基本的にイミグレとかは人の流れについて行き、ゲートではにこやかにやり過ごそう

深センについたら

イミグレ過ぎたら後は好きにしよう。

羅湖を辺りは2009年頃に行ったときは、大量のババアが怪しげなマッサージに誘うべくたむろしていたが、いまはそんなの全然いない

移動について

地下鉄網が発達しているので、地下鉄とシェアリング自転車で大体の移動は問題ない。

地下鉄では深セン通っていうSuicaみたいのが売ってて便利だけど、正直無くても別にいい WeChatなどでなんでも払えるより別に感動はない。みんな深セン通を使って移動してるから自動券売機が大体混んでない。

余談だけど(と言うか、この記事全部が余談みたいなもんなんだけど)深セン通もSuica同様にディポジットを含んでいる。 深セン通自体は100元で売っており、そのうち50元分交通費に使えて、残りはディポジットある。

なので先日深セン通を払い戻ししてみようとチャレンジをしてみたが、できなかった。たぶん窓口の係員が面倒臭がったためだと思われる。 この辺は相変わらず中国らしい。

ちなみに香港でも同じようなオクトパスカードと言うものが有り、こちらのカードの払い戻しは成功している。

最後に

オレが初めて中国に行ったのは2009-2010年の年越しで香港、中国南部を旅行したときでした。まだ胡錦濤の時代だった。 スマフォもないし、地球の歩き方を片手に旅行していたものよ

7年経て、習近平時代となった深センはその頃よりも相変わらず公的な機関はやる気ないけど街も人もクリーンになってて驚いた。

中国全体としてペイメントのシステムの浸透具合と便利さや、それをベースとする各種サービス(シェアリングサービスとか)は凄い。 ハードウェアスタートアップの楽園であることは下記に紹介する高須さんや藤岡さんの本の通りだ。

深センの情報についてWebで調べるとWeChat Payや深セン通がないと旅行できないような書きっぷりなのをたまに見かける。あったらとても便利だけど無くても普通に旅行できるということを書いておきたかった。

インターネットで調べても古かったり実際に言ったら違ってたなんてことはたくさんあるし、旅に出たら現地の人に頼って、その親切に素直に甘えるのが良いと思うんだ。

その代わり日本に来た外国人が困っていたら積極的に声をかけて親切を循環させようぜと思うわけなんだな(超いいこと言ってるよ)

今年になって中国の凄い、日本のほうが遅れてるという記事が大手のメディアに登場してそれがバズり、またそのアンチのような記事やツイートで盛り上がってると言うような状態だ。 どちらも記事も読んでもなんか違うなぁという感想を持っている。

漠然とどちらがより優れていると主語がデカイから、アンチも生まれやすいのかね。 反発する人も深センぐらい適当に行ってみれば、たしかにすげーとか、思ったより大した事ないとか肌で感じれて面白いよ。知らんけど

ロケットビーバイ