Startup Weekendの勝ち方と感想 - Startup Weekend Sapporo vol.2で優勝してきた -
Startup Weekendという金曜日の夜から、日曜日の夜までにの起業イベントの第二回目が札幌で開催され、 オレの参加したチームのサービス「親孝行レシピ」が優勝することが出来ました。
東京からLCCの狭い機体に詰め込まれて札幌に来た甲斐があった。
Sartup Weekendとは
No Talk, All Action. Launch a Startup in 54 hours! Startup Weekend is a global network of passionate leaders and entrepreneurs on a mission to inspire, educate, and empower individuals, teams and communities. Come share ideas, form teams, and launch startups. Learn More
金曜日の夜から日曜日の夜にかけて行われる、起業を体験するイベントだ。 その場でやりたい事業を発表し、仲間を募り、最終プレゼンし優勝を決めると言う寸法だ。
金曜日の夜に1分間で自分のやりたい事業について説明すピッチをして、参加者に興味を引かせて 金曜日中にチームを作り月曜の夕方のプレゼン資料を作るというもの
[Startup Weekend Sapporo vol.2]のイベントページ
実際にどんなイベントだったかは、キタゴエのイベントレポートを読むとよくわかるだろう kitagoe.jp
優勝したアイディア「親孝行レシピ」
親孝行のやり方をレシピとして共有する親孝行版のクックパッド どんなものを送れば喜んでくれるか、モノ以外でも親孝行のやり方を共有するといったものだ
多分これが勝因
審査の方法は、3名の審査員たちが以下の3項目に対して点数をつけ、点数が高いチームが勝利だった(はず)
- 検証
- 実践
- ビジネスモデル
そのため、検証、実践、ビジネスモデルの三項目をまんべんなくこなしたのが、勝因ではないかと思われる。 他に検証や実践部分では他のチームのほうが優れているところもあったが総合力の勝利といったところだろうか
具体的にその三項目で何をやったのかというと以下の通り
- 検証: ユーザ調査、街頭インタビュー、ウェブでの市場規模の調査
- 実践: モックアップの作成およびデザインの適用
- ビジネスモデル: マネタイズ方法の提案、サービス成長過程での収益確保の方策
モックアップはグッドパッチ社のProttを使った、部品を並べた紙芝居にクリックイベントを付けられるすぐれものである。1ヶ月は無料だしなかなか良いのではないだろうか。 実機でも動かせる点も良いポイントだろう。
Startup Weekendに参加してよかったところ
- 普段社内外のエンジニアと合うことは多いが、それ以外の人とと長い時間話すのは新鮮
- なんといっても一番、目からうろこだったのが、ユーザインタビューがこんなに効果(議論では気づかなかった視点や仮説検証)があるとは
- ベンチャー語(コンバージョンとか、MAUとかサステイナブルとか)を使うのが嫌いなんだけど、ふいに使っていたということに気づけた
Startup Weekendに参加して良くなかったところ
- 金曜の夜から日曜の夜までなので、疲れる、月曜日に普通に仕事だとしんどかった
- イベント運営のオーガナイザーの方々はおそらくボランティアなんでしょう、 そのオーガナイザーの方の何人かは、ちょっとイベントで浮かれてたのかな?ずいぶんとラフな口調で指示されてましたね。もう少し落ち着きましょう。大人なんだからね
本編はこんなところ。後はおまけ
懇親会で日本NPO法人Startup Weekendの理事長から聞いたありがたいお話
日本NPO法人Startup Weekendの理事長DongYol Leeさんとイベント終了後の懇親会で話していて、関心したことをメモっておいた。 これを読んでほほうと感心する人も一人や二人はいるだろう
- 起業家は価値を与えるのではなく、自分たちが提供するサービスでユーザが価値を感じさせることが大切
- CTOやCEOが自分サービスをドックフーディングするのはよいけど、起業家はアイディアに価値を感じる人がいるのか仮説検証し探すひと
- レッドオーシャンの業界にも、その業界ないのあるものに感じる熱さはユーザによって違う。レッドオーシャンと言われる業界でも、切り口により商売は成り立つ
知り合えてよかった人
前からあってみたいと思っていた札幌の2人のエンジニアと知り合えることが出来たのが今回の一番の収穫だった
えにしテックの島田さん
オレはRubyエンジニアでもあるので札幌でRubyと言えば「えにしテック」でしょというわけで、
メンターで来ていた社長の島田さんと懇親会でお話することが出来たのでよかった。優勝したからこそちゃんと会話ができたと思う。優勝してよかった。
一度お近づきになりたいと思っていたが、地元の知り合いのエンジニアとと全然つながりがなかったの出会うことがなかった、個人的にはやっと会えましたねと言ったところ
rakko entertainment 若林さん
iOS界隈の人なら知ってるであろうFastEverの作者でラッコアイコンの人
こちらはStartup Weekendとは関係なくて、その初日の金曜日に開催されたクラスメソッドさんの勉強会の懇親会に途中から参加したらご本人がそこにいたという感じだった。
Develpers.IO Meetup 11 in 北海道 WWDC2015勉強会 内容お知らせ http://dev.classmethod.jp/event/wwdc2015-report-meetup-in-sapporo-info/
自分のピッチ「ITライスワーク」
さぁそんなところで、Startup Weekendの最初の仲間集めのピッチで発表した自分がやりたかったことを記載したい。 だったこれはオレのブログだもの、オレの主張をしたっていいだろ?
オレがやりたかったのは、サービスではなくこういうITの会社が作りたいというものでした。 題して「ITライスワーク」
ピッチの内容はこんな感じ
ITライスワークピッチ内容
東京のスタートアップ起業のCTO 開発の責任者10年以上ITで食べています
(同じ内容でも何を言ったかより誰が言ったかが大事なので、箔をつけようとした。事実だし)
好きなことをして生きていくのは大変
好きなことと稼げるスキルは別
ここでこういう定義をします
- 好きなこと: Life Work
- 稼げるスキル: Rice Work
スカウトされる際の提示される年収はいまのところ上り調子 とは言え、ITエンジニアは忙しいのが多い朝から遅くまで働くことはざら
高い年収よりも、生活できるだけの収入を確保しつつ、やりたいこと、チャレンジしたいことをやりたい
そこで、
- 平日3、4日はRice Work
- 残りの2日はLife Work
では週3しか働かないところでどうやって仕事を確保するかと言う話なんですが
フリーランスのITエンジニアなら有り得る話なんだけど、そんなに多い話じゃない。
個人事業主だと平日全部は対応は大変
発注する人も対応して欲しい時に対応できないと困る
そこで例えば最小2人のチームなら、月、火、水の人と、水、木、金の人がいれば 会社としては平日すべてをまかなえることとなる。
チームで補完し合えばひとつの会社としては成立する
会社ってそもそも作業を分業する仕組みなんだから悪くないだろう。
マネタイズというか、どこから収入を得るかと言われれば、普通に受託開発というものだった。
事業内容は夢がないね、中堅どころっぽい人が何人か詳しく聞いてくれた。
オレも含めおっさん向け、現実との折り合いの付け方を模索したい年頃なのだ
フリーランスのエンジニアとしてやっていれば週3でもいまでも行けるような気はするんだが、
それは東京での話なので地方に在住ならチームで相互補完する必要があるかなと思ったのがきっかけである